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市原悦子 "まっすぐに生きた"彼女が残した魂の言葉

2019/04/25プレスリリース

「家政婦は見た!」「まんが日本昔ばなし」

名女優・市原悦子とはどんな人だったのか 

“自分らしく生きる”ことにもがく人に伝えたい市原悦子が残したことば

書籍『市原悦子 ことばの宝物』発売


『市原悦子 こころの宝物』



 平成最後の日となる2019年4月30日(火・休)、株式会社主婦の友社は、昭和から平成と様々な役を演じて親しまれ、今年1月にお亡くなりになった女優・市原悦子さんが遺した数々のことばを紹介する『市原悦子 ことばの宝物』を発売いたします。



 市原さんを語るうえでえ欠かせないーマは8つ。

「生きるということ」
「戦争の体験」
「演じるという仕事」
「語ること・日本昔ばなし」
「男と女、夫婦の形」
「おしゃれ、女として」
「老いるということ」
「死ぬということ」

 市原さんの仕事への情熱、「まんが日本昔ばなし」の山姥に込めた弱き人たちへの思い、その後の人生を大きく左右した戦争のこと、夫のこと、おしゃれの楽しみ方、老いてどう生きるか。

 いまだから聞きたい、これからの人生を自分らしく歩いていくために知っておきたい言葉を雑誌『ゆうゆう』をはじめ、これまで登場された多くの雑誌や書籍から集めました。

 とことん、がむしゃらに、まっすぐな市原さんの人生哲学は、迷いもがく人の背中をそっと押してくれるにちがいありません。





書籍掲載のことばから
「20代は20代で、30代は30代でしなければならないことがありますよ。私も若い頃は遊びで徹夜し、仕事で徹夜し……。笑って、泣いて、怒って。でも、そのすべてが力になっている。そして、『やるだけやった』という思いが後々の落ち着きにつながったと思うの。反対に言えば、やる時はやらないと」(『ゆうゆう』2006年1月号)

撮影・武藤 義



「経験を重ねて、ものが見えてくるようになるのが40代、その味わいが深く感じられるようになるのが50代じゃないかしら。40代は最高、50代は絶好調ですね」(『ゆうゆう』2005年3月号) 



「幸せな役にはあまり興味がないの。思わぬアクシデントに遭われた方ってたくさんいらっしゃるでしょ。せめて役での上だけでも辛いということを分かりたいと思っているんです」(『一個人』2001年7月号)



「自分は不幸だけど人には情が厚い女。そんな家政婦の秋子役はとても好きです」(『女性自身』1997年7月15日号)



撮影/武藤義



「 私の好きな言葉に”まな板の上の鯉”っていうのがあるんですけど、希林さんのCMって、そういう面白さがありますよね。希林さんまな板の上に乗って、『どうしてもらってけっこうですから!』って言っているみたいな(笑)」(『キネマ旬報』2015年7月1日号)



(『まんが日本昔ばなし』に関しては)「“子ども向け”なんて気持ちはありません。幼児から老人までに語りかけたつもりです。世の中や人間への思いがありました」(『人生への流儀』2016年、新日本出版社刊)



「いまはだいぶなれ親しんだ顔だけれど、十九才の娘のころは、顔にコンプレックスをもっていたでしょう。この顔がきれいだったら、どんなにいいだろうと思っているときでしたからね。」(『主婦の友』1987年9月号)




「色気は、生まれながらにその人がもっている“華”とは違い、養われていくものだと思う。生きてきたことすべてが渾然一体となって、全身から発せられるもの」(『ゆうゆう』2006年1月号)




「生きるとか死ぬとか、ずいぶん考えさせられたけど、考えてもらちがあかない。でも、なんかいいように死ねる気がするんです。死ぬときは、きっといい景色が浮かぶだろうって」(『ゆうゆう』2016年10月号)




<目次>
市原悦子写真館
 女優/夫婦/おしゃれ/着物/『ゆうゆう』全表紙

第一章 生きるということ
第二章 戦争の経験
第三章 演じるという仕事
第四章 語るという仕事
第五章 男と女、そして夫婦
第六章 本当の美しさ
第七章 老いるということ
第八章 死ぬということ



<書誌情報>
タイトル:市原悦子 ことばの宝物
著者:市原悦子
定価:本体1300円+税
発売日:2019/4/30
A5変・216ページ
ISBN:978-4-07-437926-2
https://www.amazon.co.jp/dp/4074379260



市原悦子 プロフィール
撮影/木村直軌


女優。1936年1月24日千葉県千葉市生まれ。1945年千葉県四街道市に疎開。1950年千葉市立末広中学校で演劇クラブに入る。1954年千葉県立第一高等学校卒業後、劇団俳優座付属俳優養成所に入所。同期に近藤洋介、塩見哲、福田豊士、大山のぶ代、川口敦子らがいた。1957年俳優座に入団。『りこなお嫁さん』『雪国』『千鳥』『セチュアンの善人』などに次々出演。1961年塩見哲と結婚。1962年『三文オペラ』。1964年『ハムレット』。1968年『人形の家』。1971年俳優座を退団。1975年『まんが日本昔ばなし』(1995年まで続く)、『赤い殺意』『トロイアの女』。1977年『時間よ とまれ』。1983年『家政婦は見た!』(2008年まで続く)の第1作にあたる『熱い空気』。1986年『その男ゾルバ』。1989年『黒い雨』。1994年『おばさん刑事 桜乙女の事件帖』(2017年まで続く)、『ゴトーを待ちながら』。1998年『うなぎ』。1999年『ディアーライヤー』。2003年『蕨野行』。2012年『おやすみ日本 眠いいね!』の『日本眠いい昔ばなし』(2019年まで続く)では眠りを誘う。2017年『しゃぼん玉』。2019年1月12日逝去。著書に『ひとりごと』『やまんば』『白髪のうた』、私家版『月に憑かれたかたつむり』(以上春秋社)。

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